総合ニュース  2005年11月21日 12:35

■薬学部 06年より6年制に

 薬学部は、9月30日付で文部科学省から認可を受け、2006年度から6年制に移行する。

 これに伴い、カリキュラムを改定し、現行の生物薬学科は来年度から募集を停止する。04年5月の学校教育法改正を受け、薬学教育制度や薬剤師国家試験制度が変更されたことに伴う措置。同学部は、新制度への移行によって「より高い専門性と高度な技能を備えた薬剤師を養成する」ことを目標に掲げている。

 改定により、卒業に必要な取得単位は、これまでの4年間138単位から6年間191単位となる。新しいカリキュラムでは、薬学の専門講義を中心とした「知識教育」のほか、少人数のグループで討論する「態度教育」「実務実習」などの技能教育を強化した。

 また、薬剤師資格取得後、すぐに現場での活躍が求められるため「長期実務実習」を必修とした。約1カ月半の事前実習を終えると、医学部付属病院などでの2カ月半にわたる病院実習を経験する。こうした現場体験を通じて、患者や医師とのコミュニケーション能力を高める「ヒューマニズム教育」も行うという趣旨だ。実習施設となる模擬薬局は学部内に新設する予定。

 文部科学省は02年9月、薬学部の6年制移行について「薬学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」を発足させ、検討を進めてきた。同会議は、医療事故などが多発する中、現場での薬剤師の責任が高まる一方で、現行の薬学部の教育は必ずしもこうした社会的要請を満たしていないと指摘していた。

 一方で、いくつかの薬科大では、薬剤師資格を必要としない研究・開発に携わる人材の養成を主眼として、4年制学科を併設する動きもある。4年制学科の併設は各大学に委ねられている。50年以上に及ぶ薬剤師養成の実績を有する同学部は、医療現場で活躍する薬剤師の輩出と人の健康に貢献する人材の育成を目的とするため、6年制の薬学科のみを設置する。

 04年6月の薬剤師法改正を受け、薬剤師国家試験の受験資格は6年制学部の卒業生に限られる。例外として、17年度までに4年制学科に入学した学生には、修士課程修了後、6年制学部で不足科目を追加履修し、個別認定を受ければ受験資格が与えられる。

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