総合ニュース  2005年07月06日 19:21

■ノーベル賞受賞 バーノン・スミス教授が講演

 大学院総合科学研究科(総合研究大学院=研究科長・瀬在幸安総長)の開設記念シンポジウム「ノーベル経済学賞受賞者 バーノン・スミス教授と考える規制緩和―実験経済学はどこまで市場予測が可能か―」が5月25日に日本大学会館で開催された。

 第1部では「電力市場に関連する実験経済学―規制について学んだこと―」をテーマに、米ジョージ・メイソン大教授で、本学客員教授の同教授が講演し、電力消費顧客を優遇する規制変更の必要性を訴えた。第2部ではパネリストに同教授や日本経団連の根本二郎名誉会長を迎え「実験経済学と規制緩和」というテーマでパネル討論した。

050630new1.jpg
瀬在総長から金メダルを授与されるスミス教授


講演要旨

 米国において米連邦エネルギー規制委員会(FERC)が卸売り段階に関してはうまく機能している。FERCの考えは、発電業者に送電線を所有させると価格競争的な卸売市場が形成されないというものだ。
 送電線の所有を認めれば、エネルギー生産と競争環境にない送電線網保有が結びつき、卸売市場で不要な制約が生じ、十分な価格競争が行われなかったことだろう。
 電力消費顧客が送電網への依存を軽減する場合、これを優遇する方向での規制緩和が絶対に必要である。小売エネルギー価格については、価格を規制する必要はないはず。エネルギー小売業者を自由に新規参入させないという1世紀も前の規制が撤廃されないのは疑問である。

トラックバック・著作権・リンクについて
トラックバックURL

この記事のトラックバックURL:

このサイト内における全ての文章・画像・図表等の著作権は日本大学新聞社に帰属します
Copyright (C) NIHON UNIV. PRESS All Rights Reserved.